鍛造ホイールとは?
ドレスアップを行う人は多々いますが、その中でもアルミホイールを自分の嗜好のタイプへ取り替えする事は、佇まいも変更出来て、余裕で行えるドレスアップです。
そのようなアルミホイールですが、製法の相違から「鍛造ホイール」と「鋳造ホイール」の二つがあります。
ここでは、だいたいの鍛造ホイールのポイントや良いところ・悪いところについて解説していきます。
アルミニウム材質を使用するのは何故?
そもそもホイールの材質としてアルミニウムを使用する所以は何故でしょうか?アルミニウムは、鉄(スチールホイール)と対比して多彩な長所があります。
初めに、軽量な事。
自動車のホイール材質として重量は重要なポイントであり、
バネ下重量を1kg軽量化すると車概要で15kgの軽量化と同等と言われています。
つまりサスペンションから下(バネ下)の重量を低減する事は、運動性能を向上させる事に繋がります。
加えて軽量化は運動性能や操舵性が飛躍的に向上させるばかりでなく、乗り心地にも大きな長所があります。
他にも、意匠性が良い事と錆びないという点が挙げられます。
アルミニウムは加工性に優れているため意匠の自由度が高く、錆や腐食にも強いのがもち味です。
製造テクニックによる長所・悪い点
アルミホイールの製造手法は、鋳型にアルミニウムを流し込んで製造する「鋳造ホイール」と、高圧プレスで鍛造成型する「鍛造ホイールに」に区分られます。
鍛造ホイールの良い面
・剛性が高い
・軽量化ができる
・乗り心地の向上
高圧でプレス加工するため均一な厚さで強靭な剛性を得られる事と、肉薄かつ軽量にしやすいという長所があります。
軽量化が望まれる車両には不可欠であり、乗り心地の向上からハイグレード車へのデフォルト装着が徐々に染み渡ってきています。
鍛造ホイールの短所
・高価
・意匠性が低い
特殊な高圧プレス加工技術が必須となり、施設と製造に掛かる必要経費により代金が高いです。
そして、意匠の自由度が低いのも、ドレスアップの観点から言うと悪いところでしょう。
鋳造ホイールの長所
・安価
・意匠性が高い
鋳型にアルミニウムを流し込んで製造するため大量に製作できる事と、意匠の自由度が高いという長所があります。
費用を安価に抑えられる事から、メーカーの純正装着される事が多々あるホイールと言えます。
鋳造ホイールの悪い面
・剛性が低い
・軽量化が簡単ではない
剛性を出すために肉厚にする不可欠があり、それにより重くなるという悪いところがあります。
インチUPやトレッド奥行きの広いアルミホイールへ取り替えすると、より重量が増してしまいます。
鍛造ホイールは鋳造ホイールと対比して高価ですが、非常に軽量で運動性能や操舵性が飛躍的に向上します。
そして、軽量化により低燃費や乗り心地の向上にも大きく貢献します。
アルミホイールを装備する場合には、鍛造ホイールの長所と短所を十分心積もりしてから選択しましょう。